SASARAGI LABO.

日本人ならではの繊細な美意識が
表現された言葉「ささらぎ」

日本人ならではの繊細な美意識が表現された言葉「ささらぎ」

ブランドネームになっている「ささらぎ」という言葉。万葉の言葉である“ささらぐ”という古語に由来しており、美しい水がさらさらと音をたてる様子を表現しています。

「ささらぎ」は、日本人の肌を考え、日本独特の美意識を大切にして作られたスキンケアシリーズです。さらさらと淀みない清流のように「肌のリズム」を整え、美しくみずみずしい肌をいつまでも保ちつづけたい。古くから詩に詠まれてきた小川のせせらぎの音のように、いつも新しくずっと変わらずいたい。「ささらぎ」というブランドネームには、そんな美しさへの願いが込められています。

古くから詩に詠まれた
万葉の言葉「ささらぎ」。

「ささらぎ」という言葉は、古くからさまざまな芸術作品において、自然の美しさや儚さを象徴する題材として扱われてきました。「ささらぎ」以外にも、同じ意味の言葉として「せせらき」「せぜらぎ」などの言葉が使用されてきたようです。

更科日記に登場する「ささらぎ」

宮内庁に収蔵されている「更級日記」には、下記のような一文があります。「心地よげにささらぎ流れし水も、この葉にうづもれて、あとばかり見ゆ。」

「心地よくさらさらと流れていた水も、木の葉にうずもれて、流れの跡だけが見えている。」といった自然の様子を表現した一文です。木の葉が落ち、川面でゆらめく様子が目に浮かぶようですね。こうした自然美に着目できるのも、豊かな自然とともに生きてきた日本人独特の繊細な感覚があってこそではないでしょうか。

高浜虚子の一句に詠まれた「せせらぐ」

俳人・小説家として人気を博した高浜虚子は、「春水をせせらぐやうにしつらへし」という一句を残しています。春の水が静かに流れる様子を表現した俳句です。春が訪れ、雪どけの水が音を立てて川を流れる様子が思い起こされます。日本には四季があり、四季折々の豊かな表情を見せてくれます。日本に豊かな自然があり、そしてそれを敬愛する心があったからこそ生まれた一句と言えるかもしれません。

他にもさまざまな書物や短歌、俳句などに、「ささらぎ」や「せせらぎ」という言葉が登場しているようです。川の流れる音やその様子を美しいと感じられる繊細さは、まさに日本人が誇るべき独特の感性と言えますね。

生活全体に溶け込む美学としての「ささらぎ」

「ささらぎ」は、時間や暮らしの流れにも溶け込む言葉です。

仕事や家事、育児をしていると、どうしても心に荒波が立つことも。心に冷たい雨が降れば、川の流れは激流に。ぽかぽか陽気の日は、ささらぎのように優しい音を奏でることもあるでしょう。願わくは、毎日、ささらぎがいい。

スキンケアシリーズ「ささらぎ」は、そうした暮らしや心の動きにも寄り添えるブランドでありたいと考えています。

「ささらぎ」を日常の中に取り入れることは、 心を穏やかに保つ習慣へとつながります。深呼吸を交えながらのスキンケアルーティンは、ただの日課ではなく、きっと自分の肌や心、暮らしと向き合う大切な時間になるはずです。

このように「ささらぎ」には、日本ならではのたくさんの美学がつまっています。豊かな自然が魅せてくれる小川の音や流れ。それを美しいと感じ取れる日本人の心の動き。流れていく時間や暮らしの移ろい。

そうしたすべての流れが表現された言葉が「ささらぎ」です。ぜひ「ささらぎ」シリーズを、肌や心、暮らしにお役立ていただけたら幸いです。

参考:宮内庁